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川平織が届きました

2026.10.01

こんにちは

宮原紬株式会社です。

からん工房の深石先生から届いた川平織の九寸帯をご紹介します!

深みのある紫がかったピンクの地色が印象的な、川平織の九寸帯「長春花(ちょうしゅんか)」です。

深いピンクの地に、白と淡い肌色の花織と絣柄。

紫の縞が地に重なることで、単色ではない奥行きのある表情が生まれています。

華やかな色合いでありながら、織りによる細かな表情が加わることで、どこか落ち着きも感じられる一本です。

作品名「長春花」に込められたもの

「長春花(ちょうしゅんか)」とは、中国原産の東洋の薔薇のこと。

比較的長い間花を楽しむことができることから、この名が付けられたといわれています。

この帯に使われているのは、コチニールで染めた深いピンク色。

その色合いが長春花のイメージと重なり、「長春花」と名付けられました。

鮮やかなピンクというよりも、紫を含んだ深みのある色。

光の当たり方によっても表情が変わり、落ち着いた華やかさを感じさせます。

絣織と緯浮花織による表情

この帯には、絣織と緯浮花織という二つの技法が用いられています。

沖縄の絣の大きな特徴のひとつが、絣糸に左右の遊びを持たせ、織り手が糸を動かしながら、絵を描くように柄を織り出していくこと。

同じ絣糸を使っていても、織り手によって柄の出方にはわずかな違いが生まれます。

シャープな印象になることもあれば、柔らかく優しい表情になることも。

そうしたわずかな違いも、手織りならではの魅力です。

もうひとつ、この帯でぜひ見ていただきたいのが緯浮花織です。

浮き糸の一部を絣にする工夫が施されています。

一般的には、緯糸が同じ線上で同じ色になることで浮き柄を表現しますが、この帯では柄によって白一色で現れる部分と、淡い肌色が現れる部分があります。

同じように見える柄の中にも、少しずつ色の変化が生まれることで、帯全体に豊かな表情を与えています。

近くで見るほど、その細かな仕事に気付かされる織りです。

紫の縞が生み出す奥行き

地色のピンクだけを見ると華やかな印象ですが、経糸には紫の縞が配されています。

絣や花織の柄を邪魔しない程度に入れられた紫の縞が、地にさりげない変化を加えています。

それぞれの要素が重なり合い、奥行きのある一本に仕上がっています。

同じ絣糸を使っても、織り手によって柄の表情が少しずつ変わるように、手織りの帯には機械織りにはない、一点一点の個性があります。

近くで柄を眺め、織りの細部を楽しみ、実際に着物に合わせてみる。

見る距離によっても印象が変わる「長春花」。

深みのある色と繊細な織りの表情を、ぜひ楽しんでいただきたい九寸帯です。

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